ここ数年、個人的にピアノの発表会の録音とそのCD化の活動をしています。
活動というと大げさですが、ボランティア的なお仕事です。
ピアノの教師をしているカミさんの生徒さんの発表会、パリ音楽院(コンセルバトワール)出身のピアノの演奏家、指導者のK.A.先生の生徒さんの発表会などを担当しています。

この夏も2回の発表会の録音を終え、現在、2回目のほうのマスタリングを行っているところです。
一応、業務用の録音、編集機材を用いています。
マイクはオーディオテクニカのラージダイヤフラムのコンデンサ型AT-4050、録音に使用しているDATはTASCAMの24bitの業務用DAT DA-45HRで超高価なものではありませんが定評のあるものです。
AT-4050はノイマンやAKGみたいな素人受けするネームバリューはありませんが、プロの現場での評価を得ているものです。
これをPCでSamplitudeという業務用ソフトを使って32bitで編集し、最後に16bitのCD FormatでCD-Rに焼くのです。
RED BOOKというCDの規格に基づくFormatでの記録方法なので市販のCDと全く同じ形式のものができます。

PCを使用してダイレクトにHDDに記録するいわゆるHDDレコーディングも可能ですがいきなりアナログ信号をダイレクトにPCにぶち込むよりも24bit DATを使うほうが音が良いのと、一発勝負の生録での安定性とPCの機械雑音を考慮してこういうやり方をとっています。

僕のPCはいまだにWIN98SEですがこの安定性ではとても生録には怖くて使えません。
でも最近、192KHz/24bitのDVDグレードのPCインターフェースが出始めたのと、OSがXPになってずいぶん安定性が増したようなのでシステムの更新を考え始めています。
でも、やはり先立つものが…。
録音のお仕事は実費+装置の維持費としてある程度のお金をいただくのですが新規投資の費用まではなかなか。発表会のCD作りでカミさんに貸しを作り、投資の交渉を有利に進めることはできるのですが、今回はうまくいくかどうか…。

でも、世の中、便利になったものです。
昔の38/2Trのオープンリールの40Kgもあるような重量級の機材を現場に運び込むことを考えたら今の僕の録音設備一式の手軽さは夢のようです。
機材の値段もアマチュアでお金持ちではない僕が何とか買える程度のものです。
しかも、録音の質は極めて安定感のあるものなのですから。

ちなみにしばらく前から普及しだしているCD-Rレコーダを使えばもっと手軽かもしれません。でもこれではCDの許容能力の16bitをフルに使い切ることはできないので音質的にも劣りますし、市販のCDの形式にはなりませんので個人的な記録用途の域を出ないと思います。

今日はオーディオ好きの方にとってもあまり一般的でない内容になってしまいましたが…。
続きはまた後日。 

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