HS-500 のもうひとつの不得意は雰囲気作りかなと思います。
人の性格みたいですが、長所は短所につながります。
HS-500は非常に定位と解像度に優れたスピーカですが、これが裏目に出ることがあるようです。

マルチマイクで録ったオーケストラなどでは多少定位が甘いスピーカの方がどうも雰囲気が出るように思います。
HS-500だとどうしても楽器の数が減り加減になる感じがします。
現代のオーケストラ録音はほとんどマルチマイクを使用していますのでやや不利かもしれません。
個人的には、HS-500はワンポイント録音に向いていると思っています。

それと生真面目な HS-500 には、バイオリンを甘く媚を持って擦り寄ってくるようになまめかしく鳴らすなんて芸当はできません。

これらがある意味では HS-500 の欠点になっているかもしれません。
ちょっと不器用なスピーカともいえるでしょう。
 

コメント