14日、日曜日に、ストーンテクノ野中さん
( http://homepage2.nifty.com/nonaka-sekizaiten/ )を訪問させていただきました。

HS-500ストーンテクノスペシャルの改造はまだ途中ですが、追加のデッドマスの修正加工が必要のため一旦、お返しすることになったのです。
このため、私の車にHS-500を積んで訪問することになりました。
方向音痴の私は例によって道に迷いながらも、野中さんの詳細な地図に助けられ、なんとかたどり着くことができました。

初めてお会いするのですが、なぜかあまり初めてという感じがしません。
二人でふうふう言いながら3階のリスニングルームに持ち上げました。
野中さんいわく、”何か重くなったような”。
そのはずです。小さな方のデッドマスがウーファの背面に付いていることもあり、標準品が1台22Kgなのにこれは約30Kgくらいはあるはずです。
で、早速、試聴。

いきなり快調に鳴り始めました。トゥイータ周りの吸音スポンジ効果も野中さんに確認していただきました。
しばし、HS-500談義。思わず顔がほころびます。

その後、私が楽しみにしていた野中さんのメインシステムの試聴。
ミッドホーンをソニーからJBLドライバー+ストーンホーンに交換したばかりでまだ、調整ができていないため音像が定まらないとのことです。マルチスピーカでのピンポイント音像は次回のお楽しみです。

でも、今回の僕のお目当ては低音です。
僕の低音耳を作るための基準が欲しかったのです。
超低音補完計画の一環です。

その結果は”とにかくすごい。”の一言。
全く、自然で癖や誇張がなくスッと最低域まで伸びている感じ。
普通のスピーカだと低音の再生周波数限界付近に多少のキャラクターを感じるものですが、そのようなキャラクターが感じられません。
超低音がそんなに入っていないソフトではむしろおとなしい感じで、よくありがちなこれ見よがしな鳴り方はまったくしないのですが、ひとたび、20Hz以下が盛大に入っているソフトを聞くと、空気の揺れを部屋の揺れと共に感じることができます。

超低域が入っているCDとしてレヴァイン、シカゴフィル演奏(?たぶん)のバルトーク弦・打・チェを聞かせていただきましたが、演奏されているホールがまるで呼吸するかのような空気の圧力を感じて、思わず、周りを見まわしてしまいました。
ちょっとスピーカから出ている音とは思えず、外からの暗騒音かと思ったからです。

その後、JBLのデモCDの3.5m径の和太鼓、花火など。
思わずびくっとするぐらいの迫力、鉄骨コンクリート貼りの野中邸が震えます。
野中さんは防音のため、サッシなどにもとことんこだわり、外側のペアグラスに加え、十分な空間を確保した上で平行面を避けて配置された内側サッシには入手可能な最厚の20mmのガラスを配しています。
でも、野中さん曰く”とことんこだわってやったんだけど、ムダだった。この、超低音だと鉄骨、コンクリートも揺すられちゃうのでみんな外に出てっちゃうんです。”とのことです。

低音耳の基準のためという僕の目的は達せられたのですが、同時にこんな低音は市販のスピーカ、サブウーファでは再現不能ということを悟りました。

僕の場合はスケールダウンは当然ながらしょうがないのですが、限られたスペース、物量でどの程度のレベルまで持っていけるかが課題になります。
いずれにしてもすごく貴重な経験ができました。

すっかりお世話になって、最後には馴染みのお店でおそばとブリ大根までご馳走になってしまいました。ブリ大根おいしかったです。

野中さん、ありがとうございました。

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