音楽室計画 FINAL Part2
2004年7月9日石井さん、松浦さんのクリニック2日目は石井さんの提案で昨日ピアノ領域に越境した右側スピーカを元に戻して越境無しの状態での可能性を探るところから始まりました。
これはスピーカ位置に関してのカミさんのちょっと不満げな反応を考慮してのこと。
この状態での試聴と測定ですが、石井さん、首を傾げています。
左右とも1KHzのレベルに比べて100−200Hzくらいのところが約5dbほど低いようです。というか1KHzのところが持ちあがっているというべきか?
念のため、部屋の特性確認に用いた標準スピーカを同じ位置において特性を測定してみます。
あらかじめ、この標準スピーカの特性は無響室で確認済みなのでその補正を加えてみると、この1KHz付近と100−200Hzあたりのレベル差は特に出てきません。
部屋としてのクセではなくどうもHS-500のウーファL-200が持っている傾向のようです。
HS-500のネットワークはちょっと凝っていて3KHzのクロスオーバーですが、その3KHz付近が少し落とし気味になるようなパラメータ設定がされています。
もしかするとこれは、ウーファのこのあたりの傾向を補正するためのものだったのかもしれません。
僕のHS-500はアクティブ・バイアンプによる駆動で、イコライザーなどは使用していないため、L-200の傾向がそのままでているみたいです。
システムにトーンコントロール、イコライザなどがないため、この場では電気的な補正が出来ません。
これをどうするか?
パッシブの補正回路を自作して入れることは可能ではありますが…。
今すぐは無理。
ここで、再度石井さんからの提案で、低音をもう少し持ち上げるようなスピーカの置き方をしてみようということで、左スピーカは部屋のコーナーに近づけて、右側も壁に近づけ、さらに置台をはずしてみました。
これでスピーカは床の上に小さな黒檀の円柱ブロック3個を介して置かれるようになりました。
これで再び試聴と測定です。
100−200Hzと1KHz付近のバランスは改善されています。
ただ、50Hz以下では部屋のコーナーに近い左側と右側のレベルはかなり異なります。
30Hz付近でも反応があるのですが、これは主に左側からのもの。
でもこのくらいの低音になると方向性はほとんど感じられなくなるので、違和感を感じることはないようです。
これでひとまず落ち着き、再度試聴。
このへんからステレオサウンドでクリニックを受けたKさんも合流です。
で、カミさんにも聞いてもらいます。
昨日と比べてどう?
ここで、衝撃的な答えが…。
昨日の方がノビノビしていて良かった。
そうです。やはり、右側スピーカがピアノ領域に越境していた昨日の方が音場が広くて開放的な響きが得られるんです。
皆、実はこの答えを待っていたんです。
これは、事実上、右側スピーカをピアノ領域側に設置していいというお墨つきをもらったようなもの。
というわけで、右側スピーカはピアノ領域に。
ただし今回は、スピ−カは壁際なので昨日よりでしゃばりません。
結局、その位置で昨日よりはだいぶ気にならない位置であるということで、ピアノ領域の主からの許可が下りました。
ヤレヤレ。
これでさらに試聴と測定。
なんとかOKです。昨日よりは低音の特性は改善されています。
最後に、石井さんが部屋の残響時間を測定してくださって今日のメニューが終わりました。
残響時間は全帯域に渡って約0.3秒。
設計値よりもかなり小さくなったのでは?という私の質問に対しては、どうも今までの経験でも、設計値よりもかなり低めに出るとのことです。
石井さんもこの時間についてはあまり重要視されていないようです。この残響時間が高音で短くなるようなことがなければ、問題ないようです。
ほとんど6時過ぎまであまり休みもせず、測定、試聴を繰り返していただいた、石井さん、松浦さんには本当に感謝しています。
ただただ、頭が下がるばかり。
どうもありがとうございました。
この日、そのほか印象に残ったこと。
1.松浦さんのスピーカ位置微調による音像定位のコントロール
調整前、ほとんどあいまいなボヤっとした音像であったのにほとんど数ミリしかスピーカを動かしていないのにピシっと音像を合わせこめるあの技。
しかも、リスニングポジションではなくほとんどスピーカに顔をつけての調整だけで、それをやってのけてしまうのです。
やり方を教えてもらったのですが、やはり相当経験を積まないと難しそうです。
これは自分でもいろいろなスピーカ、場所で試してみたいと思っています。
2.部屋の特性確認に用いた標準スピーカの素直な音
標準スピーカはテクニクスのハニカム構造の平面振動板からなる20cmウーファとトゥイータの2ウェイ。
これはHS-500と同じ位置に置いて、楽音も聞いてみたのですが、あまりにも癖のない音におどかされました。
ちょっと蒸留水的クールな音です。
今まで、HS-500は非常にクセのない音だと思っていたのですが、このスピーカに比べると女性ヴォーカルは暖かい音のように感じます。
ちょっとびっくり。
標準スピーカは低音はかなりダラ下がりなのでこのクールな感じが強調されるのかもしれませんが。
HS-500の音の傾向を感じることが出来たので、この標準スピーカとの比較は非常に参考になりました。
これはスピーカ位置に関してのカミさんのちょっと不満げな反応を考慮してのこと。
この状態での試聴と測定ですが、石井さん、首を傾げています。
左右とも1KHzのレベルに比べて100−200Hzくらいのところが約5dbほど低いようです。というか1KHzのところが持ちあがっているというべきか?
念のため、部屋の特性確認に用いた標準スピーカを同じ位置において特性を測定してみます。
あらかじめ、この標準スピーカの特性は無響室で確認済みなのでその補正を加えてみると、この1KHz付近と100−200Hzあたりのレベル差は特に出てきません。
部屋としてのクセではなくどうもHS-500のウーファL-200が持っている傾向のようです。
HS-500のネットワークはちょっと凝っていて3KHzのクロスオーバーですが、その3KHz付近が少し落とし気味になるようなパラメータ設定がされています。
もしかするとこれは、ウーファのこのあたりの傾向を補正するためのものだったのかもしれません。
僕のHS-500はアクティブ・バイアンプによる駆動で、イコライザーなどは使用していないため、L-200の傾向がそのままでているみたいです。
システムにトーンコントロール、イコライザなどがないため、この場では電気的な補正が出来ません。
これをどうするか?
パッシブの補正回路を自作して入れることは可能ではありますが…。
今すぐは無理。
ここで、再度石井さんからの提案で、低音をもう少し持ち上げるようなスピーカの置き方をしてみようということで、左スピーカは部屋のコーナーに近づけて、右側も壁に近づけ、さらに置台をはずしてみました。
これでスピーカは床の上に小さな黒檀の円柱ブロック3個を介して置かれるようになりました。
これで再び試聴と測定です。
100−200Hzと1KHz付近のバランスは改善されています。
ただ、50Hz以下では部屋のコーナーに近い左側と右側のレベルはかなり異なります。
30Hz付近でも反応があるのですが、これは主に左側からのもの。
でもこのくらいの低音になると方向性はほとんど感じられなくなるので、違和感を感じることはないようです。
これでひとまず落ち着き、再度試聴。
このへんからステレオサウンドでクリニックを受けたKさんも合流です。
で、カミさんにも聞いてもらいます。
昨日と比べてどう?
ここで、衝撃的な答えが…。
昨日の方がノビノビしていて良かった。
そうです。やはり、右側スピーカがピアノ領域に越境していた昨日の方が音場が広くて開放的な響きが得られるんです。
皆、実はこの答えを待っていたんです。
これは、事実上、右側スピーカをピアノ領域側に設置していいというお墨つきをもらったようなもの。
というわけで、右側スピーカはピアノ領域に。
ただし今回は、スピ−カは壁際なので昨日よりでしゃばりません。
結局、その位置で昨日よりはだいぶ気にならない位置であるということで、ピアノ領域の主からの許可が下りました。
ヤレヤレ。
これでさらに試聴と測定。
なんとかOKです。昨日よりは低音の特性は改善されています。
最後に、石井さんが部屋の残響時間を測定してくださって今日のメニューが終わりました。
残響時間は全帯域に渡って約0.3秒。
設計値よりもかなり小さくなったのでは?という私の質問に対しては、どうも今までの経験でも、設計値よりもかなり低めに出るとのことです。
石井さんもこの時間についてはあまり重要視されていないようです。この残響時間が高音で短くなるようなことがなければ、問題ないようです。
ほとんど6時過ぎまであまり休みもせず、測定、試聴を繰り返していただいた、石井さん、松浦さんには本当に感謝しています。
ただただ、頭が下がるばかり。
どうもありがとうございました。
この日、そのほか印象に残ったこと。
1.松浦さんのスピーカ位置微調による音像定位のコントロール
調整前、ほとんどあいまいなボヤっとした音像であったのにほとんど数ミリしかスピーカを動かしていないのにピシっと音像を合わせこめるあの技。
しかも、リスニングポジションではなくほとんどスピーカに顔をつけての調整だけで、それをやってのけてしまうのです。
やり方を教えてもらったのですが、やはり相当経験を積まないと難しそうです。
これは自分でもいろいろなスピーカ、場所で試してみたいと思っています。
2.部屋の特性確認に用いた標準スピーカの素直な音
標準スピーカはテクニクスのハニカム構造の平面振動板からなる20cmウーファとトゥイータの2ウェイ。
これはHS-500と同じ位置に置いて、楽音も聞いてみたのですが、あまりにも癖のない音におどかされました。
ちょっと蒸留水的クールな音です。
今まで、HS-500は非常にクセのない音だと思っていたのですが、このスピーカに比べると女性ヴォーカルは暖かい音のように感じます。
ちょっとびっくり。
標準スピーカは低音はかなりダラ下がりなのでこのクールな感じが強調されるのかもしれませんが。
HS-500の音の傾向を感じることが出来たので、この標準スピーカとの比較は非常に参考になりました。
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