カミさんのピアノの生徒さんの発表会が7月31日にあったんですが、なんだかんだでCD制作がずいぶん遅れていました。

今日、やっとなんとか人数分出来あがりました。
やれやれです。
今回は初めての自宅音楽室での録音。
ピアノが小さいので低音の豊かな響きは無理ですが、去年の録音と比べてもなかなかいいみたいです。
去年の音楽会もピアノはスタインウェイなのでピアノの音そのものはいいんですが、音楽専用ホールではないので響きにクセがあり、耳障りなところもあります。

今年の録音は部屋が小さいというハンディもありますが、きれいな響きで録れました。これも石井式のおかげかも。

で、市販のCDと聞き比べてみます。
生徒の中にシューベルトの即興曲Op.90の中の曲を弾いている子がいますので、取り出して来たのは、クリスチャン・ツィマーマンのシューベルトの即興曲のCD。
発表会の録音のあとにこういうCDをかけると、いつもカミさんから”なんてイヤミなの”との非難を浴びます。
演奏を比較するんじゃないからとか何とかいいわけを言いつつかける僕。
でも、このツィマーマンのCD、一曲目の最初のフレーズを聞いただけで涙が出そうになっちゃいます。神経を研ぎ澄ましてひとつひとつの音を出しているのがいたいほどわかります。普通のピアニストだったら何気なくさらっと弾いちゃうんじゃないかと思うんですけど…。

録音も見事だし、打ちのめされちゃいます。あー、こんなCDは作れない。生徒の演奏と比べるのはあまりに酷。
でも、やはり、素人の演奏を聴くと超一流のピアニストがいかにすごいかがわかります。

とりあえず、これは演奏の差のせいにして自分の未熟な録音技術はタナ上げにすることにします。
何とか夏休みの宿題を終わらせた感じでほっとしています。

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