Oldさん邸の進化

2006年8月18日
日付が前後しちゃっていますが、先週末Oldさん邸の進化を目の当たりにしてきました。

チャンネル・デバイダーとイコライザーを担うDriverackはさらに上級機種(480?)に変更。設定変更がPCで簡単にできるようになってます。
HS-500のアンプはマッキンの大型ソリッドステートタイプから再び球のパワーアンプに…
ウーファのドライブを担当するのはあのMC275の復刻版。

でもでも、今回の目玉はアルテックのA7の大幅変更。
なんとホーンユニットがA5用のマルチセルラーホーンとドライバーになってます。
ドライバーはA7用の1インチのダイアフラムに対し、A5用は2インチ。ドライバーだけでもひとりで持ち上げるのは苦労するとのこと。ホントに巨大です。

それに圧巻はマルチセルラーホーン。
僕はマルチセルラーホーンっていうのは単に仕切り板で仕切ってあるだけだと思っていたのですが、全くの勘違い。
セルラーのひとつひとつがエクスポーネンシャル(?)のカーブを持っていてそれがドライバー側の根元と開口部で他のセルラーと溶接されている極めて凝った構造。
アルテック工房(?)でのその溶接の様子が写っている古い写真を見せていただきました。
こんな手の込んだことを行うのは現代ではとても無理じゃないかと思います。

音のほうは豪放な印象のA7のホーンに比べてむしろ繊細さを感じさせる鳴り方。10KHz以上がそんなに伸びているはずがないのにこれだけ聞いているとそんな感じを全く受けない。

この日はダイアナ・クラールでHS-500、アルテック、JBL4344MK2の比較を聴かせていただきましたが、Oldさんの注ぐ愛情の量が音に反映しているような気が…
4344MK2はちょっとすねていたかも…

HS-500はさらに絶好調。ウチの音はかなり柔らかくなったと思っていますが、Oldさんのところのほうがもっとフワッとした印象。
ただ、ヤルヴィ、シンシナティ響のロミオとジュリエットのSACDのグランカッサで部屋の定在波の影響のせいか、ちょっと気になる部分がありました。これはドライブラックで調整可能のようです。30Hzにノッチフィルターを入れると消えるので、どうもその周辺の影響ですが、つまりこれはHS-500がその辺までしっかり再生しているということ。改めてHS-500のカバー範囲の広さに二人で感心。

今回もすっかり楽しませていただきました。
Oldさん、ありがとうございました。

そうそう、OldさんのA5のマルチセルラーホーンの写真はここで

http://homepage.mac.com/bshige/audio/sp/alteca5.html

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