10月7日にファジル・サイのリサイタルに行ってきました。
場所は紀尾井ホール。
ここは僕にとっては初めて。

早めに着いたので、向かいのホテルニューオータニでフルコース・ディナーを楽しみ、じゃなくて松坂牛のステーキを堪能し、でもなくてホテル地階のピザ屋さんでピザとコーヒーで軽く腹ごしらえ。ここは普通のお値段で、ほっとしました。
そんなことはどうでもいいですね。

紀尾井ホール、シューボックス型のきれいなホールです。
曲目はモーツァルトの幻想曲がきらきら星変奏曲に変更になって以下の通り。

J.S.バッハ(ブゾーニ編): シャコンヌ BWM1004
モーツァルト : ピアノソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲つき」

モーツァルト : 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調K.265 (きらきら星変奏曲)

ベートーヴェン : ピアノソナタ第21番op.53「ワルトシュタイン」
サイ : ブラック・アース
サイ : パガニーニ変奏曲
サイ : 3つのバラード
サイ : サマータイム・ファンタジー

アンコール 1 ベートーヴェン テンペスト第3楽章
アンコール 2 トルコ行進曲インプロヴィゼーション

楽しい演奏会でした。
ホントに楽しそうに体全体を使って表現する人です。
シャコンヌのピアノ版初めて聴きましたが、これは楽譜どおりなのかどうか疑問に思っちゃうくらい自由闊達な演奏で、淡々としたバッハのイメージからはかけ離れてました。
このCDは買わなくちゃ。

あとはほとんどCDで耳なじみの曲ですが、やっぱり生はいいですね。
ヴィジュアル的にもオモシロイ。
まず、表情がいいです。体を大きく前後左右に揺らしながらの演奏で、左手は時々回りの空気をかき集めていたし、足も自由に爪先立ちになったり、時には踏み鳴らすことも…
そうそう、CDのトルコ行進曲での低音のノイズはペダル音なのか床を踏み鳴らす音なのかどっちなんだろうと思っていたんですが、左足で床を踏み鳴らす音なんだということがわかりました。(笑)
それから、ちゃんとうなり声も添えられていましたです。

今回は、チケットの入手の関係でカミさんと僕の席は隣ではなく、1階の前後左右ほぼ真ん中の席と1階の右袖の前列のほぼ中央付近の席の2箇所で、前半後半を交代して聴いたのですが、音も十分満足のいくものでした。
右袖の席は少し高くなっているので、ペダルワークがよくわかります。中央の席は床がほぼフラットになっているせいで足元はほとんど見えないので、この辺を見たければ右袖はベストかも。

スタインウェイのピアノも気持ちよく鳴っていました。
低音から高音まで見事です。
紀尾井ホール、響き、よかったです。

サイン会があったので、これもしっかりミーハーしてきました。
しかも、サインしてもらったのはせこくも持ち込みCD。
会場では買ってないのでこれは反則かも。
ワークパンツとTシャツというその辺のお兄ちゃんと変わらないカッコでサイン会に現れたサイちゃんは意外にもそんなに大柄ではないみたい。舞台では大きく見えるんですけどね。

だらだらと書いてしまいましたが、ホントに楽しい演奏会でした。大満足で幸せな気分で家路につきました。

サイちゃん、ありがとう。

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