よかったこと(アート編)
イタリアといえば、アート。

というわけで、今回の旅行では人並みに美術館めぐりをしています。でもフィレンツェなどは美術館だらけですから、限られた日程では訪れたのはそのうちのごく一部です。

ミラノでは定番のダヴィンチの最後の晩餐、イタリア語でCenacolo (チェナコロ)。10数年前にも出張で来た時にも見たんですが、当時はまだ修復中であまり強い印象は残りませんでした。
今回の方が明らかに大きなインパクト。教会の礼拝堂の短い壁の一面に描かれているのですが、少し引いて部屋の中ほどから見ると、両側の壁に絵の遠近法がうまくマッチして壁を突き抜けて最後の晩餐の部屋がつづいているかのようです。ダヴィンチ・コードで予習(?)したせいか、人物の配置、ヨハネ(?)の姿、表情なども興味深く見ることができました。

フィレンツェはまさにルネッサンス美術の宝庫。美術の教科書に載っている作品がそこらじゅうにあります。
僕たちはガイド付きのツアーではないので、ひとつひとつの作品についての細かい説明などは聞けない代わりに有名どころの気に入った作品の前で十分に時間をかけて見ることができました。

サン・マルコ美術館のアンジェリコの受胎告知、階段下の踊り場から見ると素敵。アカデミア美術館のミケランジェロのダヴィデ像は思っていたよりも大きくて大迫力。ウフィツィ美術館では、ボッティチェッリ、カラヴァッジョなどもうきりがない。
ボッティチェッリのヴィーナスの誕生、春の前には椅子があるので、ここで絵を見ながらしばらく休憩。ずっと見ていたい魅力があります。

ローマでもヴァチカン大聖堂内のミケランジェロのピエタ像はさすがの美しさ。ヴァチカン美術館内のシスティーナ礼拝堂の創世記の天井画は圧巻。ヴァチカン美術館では時間がなくてラファエロの間と上記礼拝堂くらいしかまともに見れなかったのが残念ですが、もうこんなのいくら時間があっても足りない。
美術の好きな人はフィレンツェやローマは何日、いや何週間もかけて美術館を見まくるんじゃないかと思います。
それだけに人が多いのがやや難か?
閉館時間前のシスティーナ礼拝堂の中はもうごったがえし状態。
係員が静かにとか写真撮っちゃダメとか、座り込むなとか注意するんだけれど、とにかく人が多すぎてなかなかいきとどかない。

美術館の作品の他にも建物自体がまさに芸術作品。
ミケランジェロの設計したフィレンツェのドゥオモもすごいですが、ミラノのドゥオモも外の彫刻の数、尖塔の細工、ステンドグラスなどまさに圧倒的。今回は初めてじゃないのですが、これを最初に見たときは本当にたまげました。
でも、これは世界遺産にもなってないんですから…、イタリア全体のレベルがそれだけすごいってことでしょう。
イタリアが多くの観光客を惹きつけるわけです。

写真はシニョリーア広場のダヴィデ像、これはレプリカです。

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