My new crossover, Marchand Electronics XM44 - Part2
Crossover、Marchand Electronics XM44 ですが、僕が注文したものの仕様について少し書き留めておきたいと思います。

今回はサブ・ウーファに1chを専用に当てて、4 way モデルにしました。Crossover周波数の設定は以下のとおりで、スロープはすべて24db/octです。

Subwoofer / Lowpass 200Hz
Woofer / Highpass 25Hz / Lowpass 3KHz
Tweeter / Highpass 3KHz / Lowpass 8KHz
Super Tweeter / Highpass 8KHz

サブ・ウーファのLowpassは実質的にはアクティブ・サブ・ウーファのサーロジック SW2000Dの急峻なデジタルフィルタで行うので、ここでの200HzはSW2000DのA/D コンバーター入力への不要な高音を除去するための予備的なものです。
今までは単に分岐して供給していただけのウーファ用のパワーアンプ入力、サブウーファ入力は今度はCrossover内の独立したバッファーアンプによってより強力にドライブされることになります。

ウーファのHighpassは最初30Hzで注文したのですが、実際にサブウーファと組み合わせて測定、聴感での確認を行った結果、少し時定数を変更して25Hzに再設定しました。
周波数設定用基板のコンデンサにパラで少し足してあげるだけです。
この辺の設定は結構微妙。

各chのレベル調整は1dbステップで+/-5dbまで変えられるアッテネータにより行われますが、これは標準仕様。
金属皮膜抵抗使用で高精度。
やはり連続可変型に比べて信頼性が高いし、調整の再現性が得られる(つまり試しに少し変化させてもまた完全に同じ状態に戻せる)のはありがたいです。

肝心の音なんですが、うれしかったのは残留雑音がかなり軽減されたこと。
音の傾向は雑味が取れよりすっきりした感じ。
これは残留雑音低減効果か12db/octから急峻な24db/octのスロープに変わったことの影響があるかもしれません。
さらに定位感、奥行き感も向上している感じです。
明らかに前よりもグレードアップ。
高音はクリヤーでそれはシンバルなどの鳴り方に現れているのですが、ただ少しおとなしめの印象。

オリジナルの回路は入出力のバッファーアンプに超高音をカットするためのコンデンサがフィードバック抵抗にパラに入れてあって、その周波数設定は約150KHz。
ちょっと低いかなぁと気になったので、もう少し高めの設定を試みることにしました。入出力の両方に入っているのでこれだけで-6db@150KHzになってしまうからです。
このあたりのコンデンサの値はオペアンプの安定性に影響があるので、小さくても大きくてもそのバランスを崩すことがあり、ちょっと冒険なんですが、Gain 0dbでも使える安定度の高いオペアンプのようなので…
コンデンサを交換して入力バッファーとスーパー・トゥイータ用の出力バッファーのみ約1MHzのカットオフにしてみたところ、高音の感じは大きく変化。
かなり繊細で高音がふわっとやわらかく広がるきらきら星系の音。
こんなに大きく変わることは予想していなかったので、ちょっとビックリ。
まさか高周波発振しているのではないかとの懸念が頭をかすめますが、どうもそうではなさそう。
もしかすると高域で多少リンギングが生じているのかもしれませんが、昔持っていたオシロはカミさんの圧力に屈して粗大ゴミとして処分してしまいましたので、確かめようがありません。
女性ヴォーカルのサ行が気になることは全くないので、高域にピークがあるわけではなさそう。
う〜ん、まあどちらかというと好みの傾向なのでよしとしようと思います。(^^;)

レベル調整は例によってラフには測定で行いますが、やはり微調整は耳で、主に女性ヴォーカルで行います。
CDを取り替えるたびに迷いが生じるので悩ましいところ。
時に1dbステップの中間が欲しくなりますが、0.5dbステップがあったとしてもさらにその中間が欲しくなるような気もします。
ちなみにXM44はオプションで0.5dbステップのアッテネータも選べるようになっています。
結局、フィルタ周波数変更前よりもスーパー・トゥイータのレベルを1db下げて何とか落ち着きそうです。

Part2はここまでです…ってまだ書くことあったっけ?
もしかするとPart3に続きます。

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