Project "M" - Mont-Blanc Ascent Day 1
Project "M" - Mont-Blanc Ascent Day 1
Project "M" - Mont-Blanc Ascent Day 1
6月24日(木)、いよいよ今日明日でモンブランへの登頂を目指す。

まあまあよく眠れた。
ただ、マズイことに腹の調子がよくないというかはっきり言って下痢気味なのだ。
食欲はあるのでホテルでの朝食はいつもと同じ。
ホテル デラルヴェの朝食は結構気に入っている。
コンチネンタルなので基本的には冷たいものだけなのだが、チーズやハムはあるし、ヨーグルトや缶詰のフルーツもある。
パンはフランスパンがあるし、生卵が置いてあって自分で好みの時間ゆでることができる。
コーヒーは二人分をポットに入れて持ってきてくれるし、暖めたミルクもたっぷり。
大きなカップに2杯づつは飲める。
いつものようにテルモスにお湯を入れてもらって、ティーバッグでお茶を作る。これはモンブランに持っていく。

すべて予定通り。
でも腹の調子が直らない。
マークが10時に車で迎えに来てくれることになっているが時間が迫っても相変わらず。
予定よりちょっと遅れてマーク到着。
しょうがないのでマークにお願いして薬屋さんによってもらうことにした。
レズーシュ(Les Houches)のケーブルカーの駅の近くの薬屋さんに寄る。
マークも一緒に来てくれて英語-フランス語の通訳をしてくれる。
下痢止めと胃腸を整える薬を薦めてくれた。
下痢止めは今すぐ2錠飲んで、1時間たっても止まらなかったらさらに2錠、1日6錠まで。
胃腸の薬は1日1錠と説明を受ける。
マークがいてくれて本当に助かった。

レズーシュ(Les Houches)のケーブルカー駅に着いてメンバーと再会。
モンブランに登る時の山岳ガイドは二人に一人づつ付くのでここで3人のガイドが加わる。
カミさんと僕のガイドはマークがしてくれることになっている。
テート・ルースまでテントを持って行かなくてはならないので各人にそこまでの荷物が割り当てられる。
幸い、テート・ルース小屋に6人だけ泊まれることになり僕らはテントではなく小屋泊まりになった。パスカルとジャン・ポールも小屋どまり。どうも年齢順に上から6人まで選ばれたようだ。
カミさんはロープを、僕はロープとマットを分担して持つ。
テントに泊まる若い人たちはさらにスリーピング・バッグや大きなスコップなども分けて持つので大変そうだ。

僕らはモンブラン登山のため、装備、バックパックを限界まで減量化した。
まず、バックパックはトレーニング中に使っていた50リットルのものではなく、今日は28リットルのものを持っている。
着替えはなし。下はスポーツタイツの上にゴアテックスのアルパイン・パンツ。ゲーター。雨具のオーバーパンツは持たない。
上はメリノ・ウールの下着、速乾性の化繊のシャツ(カミさんはウール100%の山シャツ)、フリースとインナーダウン、アウターのゴアテックス雨具。
帽子とネックウォーマーを兼ねたバラクラーバ(目出し帽)。
他は行動食と水、テルモスは2人で750ml入りのものをひとつ持つ。
Emergency Sheet、小屋で使うシルクのシーツ、3層構造の透湿防水手袋と化繊のニット手袋、ナイフ、カメラは2人でひとつ。
ウォーキング・ポール1本。クランポンはクランポンカバーの代わりにセーム皮で包んで持った。

ケーブルカー(日本語ではロープウェー)でまずベルヴュー(Bellvue)1794m へ。
ベルヴューから登山電車でニー・デーグル(Nid d’Aigle) 2372m に登るのだが、いくら待っても登山電車が来ない。
どうも車両がトラブルを起こして立ち往生し、修理用の部品などを後続の車両で運ぼうとしているようだ。
しょうがないので、ベルヴューでピクニック。
2時間半くらいは待っただろうか?
午後2時過ぎにやっと登山電車がベルヴュー到着。
発車したときは車内から拍手と歓声がわいた。
途中で待ちきれずに線路沿いを歩き始めた登山者を抜かす。待っていてよかった。

ニー・デーグルから雪道を登る。
クランポンは付けないし、ハーネスもなしだが、雪渓の要所ではマークがロープを体に結んでくれる。
2時間あまりでテート・ルース小屋(Tete Rousse hut) 3167m に到着。
紅茶をもらってちょっとくつろぐ。

そうこうしているうちに夕食の時間になる。
野菜スープがうまい。グループ毎にもらった鍋から取り分けているが、お代わりをお願いしたら次には豆のスープが出てきた。これもうまい。
メインは粒状のパスタとハムの煮込み。カミさんはこれはハムではなく豚肉を調理したものだと言っていたが…
小さなタルトのデザートも良かった。
ただ、問題は僕の胃腸の具合で、なんとか下痢は収まったもののまだ本調子ではない。
今度は腹がやけに張って苦しい。
こんなことで明日、いや今晩本当に登れるのだろうか?

マークの指示通り腕時計のアラームを11時15分(!!)にセットして午後8時頃就寝。

写真は1枚目が登山電車のベルヴューの駅で。電車が来ない。
2枚目はテート・ルースへの登りで。鹿(?)をバックに。
3枚目もテート・ルースへの登り。右上にテート・ルース小屋が見える。

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