夏の思い出 @ 双六岳/三俣蓮華岳/鷲羽岳/笠ヶ岳 - 番外編
夏の思い出 @ 双六岳/三俣蓮華岳/鷲羽岳/笠ヶ岳 - 番外編
夏の思い出 @ 双六岳/三俣蓮華岳/鷲羽岳/笠ヶ岳 - 番外編
笠ヶ岳から帰ってきてからちょっと経った8月30日、三俣蓮華岳東面標高1700m付近の湯俣川の河原で61歳の女性が16日ぶりに救助されたとの報道があった。
なんと、僕らが鷲羽岳から双六小屋に戻る時に使った巻道で道に迷って降りてしまったらしい。
たぶん発見されたのは巻道からは700、800mくらい下に降りたところなのではないかと思う。
そういえば僕らが双六小屋に着いた時に岐阜県警のヘリコプターが飛び回っていた。
小屋のスタッフの方の話では捜索依頼が出ているとのことだったのでこの女性を探していたのかもしれない。
その後も、毎日のように岐阜県警のヘリを見たので、ずっと探し続けていたのかも。

女性は新穂高温泉から笠ヶ岳に登って笠ヶ岳山荘に泊ったあと、双六小屋を通過して三俣山荘に向かう途中で遭難したらしい。
新穂高から直接笠ヶ岳に登るくらいだから健脚だったのだと思う。
道迷いの時の状況はわからないけれど、天候があまりよくなかったり、午後の行動で多少焦りがあったりしたのかもしれない。
道に迷ったときに下ってしまったというのは判断ミスで、やはり元来た道を戻るのが正解だったのだろう。
それができなかったのはやはり焦りからか?
お歳からしたら若い人みたいに仕事の関係でスケジュールに制限があるというわけではないように思うのだけれど…。
山へ行くとかなり遅い時間になって小屋に着く人が結構いるけれど、ちょっとがんばりすぎなのではないかと思う。
目的地へは午後3時くらいまでに到着するというのが山の常識なのだが…。
この女性の場合も、ちょっぴり無理をしすぎたことも原因のひとつなのではないかと思ってしまう。
午前中に双六小屋に着いたとしてもそこでその日の行程を終えてもいいと思うし、双六岳までの往復を楽しむこともできたのに。
単独行は危険が大きいことも考慮しておくべきだった。
何事も余裕が必要。
これは僕ら自身の山歩きでもいえること。
肝に銘じておかねば…。

写真は最初が双六岳山頂から見た鷲羽岳。
2枚目は鷲羽岳山頂から見た水晶岳。
3枚目は笠ヶ岳山荘からの夜明け前の槍ヶ岳。

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