鎌倉N氏邸訪問記 Part 3
Nさんの使用されている機材や方法などについても記しておこうと思います。
ところが、私は詳しい型番など確認するのを忘れてました。
思い出せる範囲で…

メインのCDプレーヤはDENONのDCD-1650(?たぶん)、SONYのAV Pre-Amp(なんのこっちゃ)、BehringerのParametric Equalizer DEQ2496(?)、BehringerのCrossover(Channel Devider) DCX2496(?)。
フロントパワーアンプはウーファー用がアキュフェーズの200+200W(う~ん)、中高音ドライバー用がマッキントッシュMC-275、トゥイータ用がMC-60(?)。
Nさん、いい加減な記述でごめんなさい。間違っていたらすみません。

Crossoverの設定周波数はウーファー、中高域ドライバー間が500Hz、中高域ドライバーとトゥイータ間が5KHz。
スロープはLinkwitz-Rileyの24dB/oct。
ところどころにお宝がちりばめられていますが、デジタル機器は比較的アフォーダブルなものを上手に利用されているようです。
興味深いのはマルチアンプ・システムのCrossoverのスロープがLinkwitz-Rileyの24dB/octであること。
私の場合はアナログのCrossoverなのですが、Linkwitz-Rileyの24dB/octであることがNさんとの共通点なのです。
このスロープ特性だとすべてのスピーカーユニットは正相で繋げます。
マルチchサラウンドの場合に気を使うのはフロントとリアの位相整合。特にフロントとリアで異なるスピーカーを使用する場合は逆相で繋ぐと前後の位相合わせが困難になるのでどうしてもこのようなCrossoverになるのです。
私の場合はフロントもリアも同じスピーカーなので全部のスピーカーが同じ構成であれば正相繋ぎでなくてもよいのですがここに至るまでいろいろ経緯があって…
以前はフロントだけマルチアンプの正相繋ぎ、リアはスピーカー内臓のネットワークで逆相繋ぎの状態だったのです。そこから改善してリアもフロントと同じようにマルチアンプに変更したため、全部正相という今の状態に行き着いたというわけです。

厳密なことを言うと、マルチchで異なるスピーカーを組み合わせて使う場合には全部正相にしておかないとたぶん位相あわせは不可能。
メーカー製のネットワーク内蔵型では6dB/octにでもしないとうまくいかないのではないかと思いますが、6dB/octのスロープではスピーカーの特性に余裕がないと無理だし…どこかで妥協した組み合わせになってしまうのではないかと思います。
B&Wは最近のモデルでは6dB/octのスロープを使うことが多いのはマルチchで使用することを考慮したためかなあと思ったりもしています。
マルチchサラウンドの場合のスピーカーの選び方、構成の仕方はステレオの場合とはちょっと別の注意が必要になるのです。   

Nさんの位相あわせの配慮はCrossoverだけではないようですが、それらの配慮が非常に大規模なシステムであるにもかかわらず、自然なたたずまいのサラウンドになっている要因なのではないかと思っています。

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