5月7日、2日目の今日は高見石小屋まで昨日と同じコースをとり、そこから中山を目指します。
黒百合ヒュッテあたりでお昼にして同じ道を帰る緩やかな計画。

天気は曇り。あまりはっきりしない。でも、雨が降っているわけではないので良しとしなくては。
いつものように朝食は自炊。
といっても、お湯を沸かしてスープとお茶を作り、フランスパンとチーズ、バターなどの簡単なもの。
ヒュッテのお姉さんにコーヒーをご馳走になる。感謝。

7時前に出発。
今日は丸山ののぼりでクランポンを着ける。
相変わらず登山靴は快調。
ただし、やっぱり僕の靴紐が緩み丸山の上で締めなおし。

天気はあまり良いとはいえないのだけれど、中山の頂上手前の展望台からは蓼科山が良く見える。
中山の下りでも、天狗岳の東峰、西峰が見え隠れ。
中山峠に着いたのは10時くらいだったか、快調にここまで来たのでまだ時間がたっぷりある。
これならばもしかすると天狗岳までいけるかもしれない。
行けるところまで行ってみようということになった。
前方に天狗岳下部の急な雪渓を登っている3人くらいのパーティが見える。
斜度がかなりありそう。

黒百合ヒュッテの分岐から先は雪のあるところと雪のない岩場が交互に出てきて雪がないところはクランポンでは歩きにくい。
この辺からガスが出てきて視界が悪くなる。天狗岳の頂上は見えなくなった。
やがてさっき見えていた急な雪渓にさしかかり慎重に登る。
今回はアイスアックスを持っていないので、いや持っていたとしても、ここでコケたらかなりヤバイことになる。
ここから上はだんだん雪のない急な岩場が多くなり、さらに歩きにくい。
クランポンをはずすかどうか悩むところ。
上から降りてきた男女の登山者とすれ違う。
彼らはクランポンは外していたが、アイスアックスは持っていたし、靴などの装備もしっかりしたもの。
頂上まではあと30分くらいかもということだったのだが…。

結局、11時15分、たぶん東天狗の頂上直下あたりまで来たのだと思いますが、そこで引き返すことを決断しました。
ガスで視界は悪いし、岩も濡れて滑りやすくなっている。頂上まで行っても何も見えないだろうし…
帰りは東天狗の頂上に近い黒百合平への分岐から黒百合平へ向かうつもりだったのですが、その分岐を見落とし。
行きに通過した急な雪渓を降りたところでクランポンを外します。
結局、中山峠に近い分岐経由で黒百合ヒュッテへ寄ることにしました。やっぱり濡れないところで休みたい。

ここで、僕はコーヒー、カミさんはコケモモ茶をもらって持参した食料で昼食。
昼もフランスパンにチーズ、バター。そしてオレンジ。
昔はラーメンやリゾットを作ったり、缶詰などを持って行ったりしたこともあったけれど、最近の僕らの山での朝食、昼食は極めてシンプル。
これはフランス、スイスのアルプス流。今ではすっかり僕らの山の定番になりました。
その他、行動食としてはアーモンドチョコレート、オレオビスケット、小さなフルーツケーキかチョコレートケーキにブランデーとかラム酒をしみこませたものなどを持ってます。

食べて体が温まったところで出発。たぶん1時過ぎだったと思います。
ここからは思ったよりも早く高見石小屋に着き、丸山への登りで再びクランポン装着。
丸山から先はなんと天気が回復して日が差すようになりました。
麦草ヒュッテに戻ったのは3時半くらい。
こんなことならば引き返さずに天狗岳頂上まで行ってもそんなに遅い時間にならなかったかも。
残念。でも、今回は初めからそこまで行く予定ではなかったし、無事に山歩きを楽しめたので満足すべきでしょう。

ちょっと失敗したのは高見石小屋の凍っていたトイレの前で足を滑らせてしたたかに尻を打ったこと。
そのあとしばらく痛みが残りました。カミさんには絶好の"カラカイ"材料をを提供。
ああ、悔しい、ああ、恥ずかしい。

この日はお風呂に入ってさっぱり。
麦草ヒュッテの夕食はハンバーグと山菜の天ぷらなどの豪華食。
体が温まってよく眠れました。

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