北八ヶ岳@GW　Part 3

5月8日、3日目。

昨晩は強風と雨が吹き荒れた。
朝、雨はだいぶ小降りになったもののガスって視界が悪いし、風はまだ残っている。
そんなわけでよく眠れたのだけれどちょっと動作がにぶい。
でも、食欲はある。
今朝もフランスパンのシンプルな朝食。
小屋番のお姉さんがまたコーヒーをごちそうしてくれた。感謝。

今日の行程は茶臼山、縞枯山経由で北横岳ヒュッテまで。楽ちんコースなのだけれど、鍋釜食料を持つ必要があるので大きなバックパック。
ところがこの大きな方のバックパックのザックカバーを忘れてきたことに気が付いた。カミさんがどこか戸棚の奥の方にしまったのでパッキングの時に気が付かなかった。小さな方のバックパックはザックカバー内蔵タイプなので忘れることはないのだけれど…

小屋番のお姉さんが大きなゴミ袋を貸してくれたので何とかそれでくるんで出発。
でも、天気はだんだん良くなって最初の小ピーク、中小場でフリースを脱ぎ、ゴミ袋も不要になった。
昨年、一昨年とこのコースでは天気に恵まれなかったけれど今年はそれに比べると上出来。
茶臼山の頂上で休憩している若い女性二人のパーティに会った。
今朝高見石小屋を出たとのこと。
冬用の上下おそろいのジャケットでしっかりとした装備。
ここで僕らも小休止の後、先に行かせてもらう。

いったん下って縞枯山の登りに差し掛かったところ、何やら動物の毛皮といっても皮の部分は残っておらずベージュの毛のようなものが雪の上に敷皮を広げたような形に残っているのをコース左脇に発見。
何かねぇとカミさんと一言二言言葉を交わして先に進むと今度はひずめと脚の骨を発見。後でわかったことですが、北横岳ヒュッテのオーナーによると脚の先の方の毛が黒いことからどうもカモシカの死骸らしい。
かわいそうに…

ここから先も雪山散歩は順調。
縞枯山の下りは急なのでここでクランポン装着、下りきったところで外す。
今日のクランポン使用はここだけ。
ピラタスのロープウェーの休憩所でお昼をしてその後、北横岳へ。
天気はすっかり回復したので北横岳ヒュッテに荷物を置いて、空身で北横岳山頂へ。
南峰、北峰まで足を延ばして360度のパノラマを満喫。
赤岳などの南八ヶ岳、南アルプス、乗鞍、北アルプスまでよく見える。
この後は北横岳ヒュッテに戻ってリラックス。
北横岳ヒュッテもこの日は僕らの貸切。
ゴールデンウィーク中もあまりお客さんはいなかったらしい。
この小屋が登山者のにぎわいを見せるのはむしろ厳冬期だとのこと。
この季節になると日帰りのお客さんばかりで泊まる客はまれみたい。

夕食までの時間、ちょうど映画が封切られて話題の"岳"を読んでリラックス。
1巻から13巻まで揃っている。結構面白い。
夕食は去年と同じサクラ肉のスキヤキ。
実は今日はその予定ではなかったらしいのですが、カミさんが去年おいしかったことを話したら今回もそうしてくれたのです。
やっぱりおいしかった。完食。満腹。大満足。

写真は北横岳北峰にて。