Project "IP" - Trekking Day 11  Gorak Shep - Kala Patthar - Dingboche
Project "IP" - Trekking Day 11  Gorak Shep - Kala Patthar - Dingboche
Project "IP" - Trekking Day 11  Gorak Shep - Kala Patthar - Dingboche
10月20日、トレッキング11日目。

今日はこのトレッキングの第3のハイライト、カラ・パタール(標高5550m)に登る。
凍てつくような寒い朝。晴れ。

6:30 モーニングティー。
7:00 朝食。

8:00 ゴラク・シェプを出発。
スペイン・チーム、ジャニー、マークは既に先にエベレスト・ベースキャンプに向かって出発している。彼らの方が行程が長いのだ。

ゆっくりゆっくり登る。僕とカミさんはゴーキョ・ピークの時と同様、今回もチームの最後尾をゆく。ゆっくりだけれど1時間くらいは休まないで登り続ける。
日本人の団体が登っているのが見える。
このトレッキングで団体の日本人ツアーを見るのは初めてかも。
彼らは10分ごとくらいに頻繁に休憩を取っている。
僕らにとってはあの登り方は奇異に感じる。

ちょっと雲が出てきてエベレストの頂上が見え隠れするようになる。
上の方は風が強い。最後の大きな岩ゴロゴロの急な登りを終えるとやっと頂上。
風が強くて寒い。インナーダウンを着こむ。
頂上に達した時には雲がだいぶ出てきていてエベレストの頂上はすでによく見えない。寒くて我慢できないので早々に下る。
僕らが下り始めた時にはチーム・メンバーはすでに出た後でその姿は見えなかったが、かなり下ったところでアントワに追いついた。
どうも彼は下りが苦手らしい。

ゴラク・シェプに戻ったのは11:00頃。往復3時間くらい。
頂上に着いた時間は寒さで記録し忘れたのだけれど登りは2時間ちょっとだったのだと思う。

ゴラク・シェプでトイレなどの小休止をしてから昨日来た道を戻る。
今日は昨日ランチをとったロブチェまで戻り、そこから昨日来た道から分かれてディンボチェ(標高4410m)に向かう。

11:30 ランチ。今日は皆それぞれランチパックを持っている。ゆで卵、サラミソーセージ、揚げたチャパティーなど。まだロブチェまでは距離がある。

灰色のクーンプ氷河を左手に見ながらロブチェに向かう。
ロブチェの手前で、僕は大きな岩陰で大きな方のキジウチ。
こういう手ごろな岩陰は既に先客の残した遺物がたくさん。みんな考えることは一緒のようだ。
僕はどうもおなかの調子が良くない。 

14:00頃、ロブチェ到着。
サブガイドのキムによるとディンボチェまではここから2時間とのこと。
でも、ローゼンがすれ違ったトレッカーに聞いたところでは3時間から4時間くらいかかるという。向こうからは登りなので少し多めにかかるとしてもキムの言うのとずいぶん違う。
どちらが正しいのか。

途中、ケルンのようなチョルテン(仏塔)がいっぱい並ぶ峠を越える。
これはエベレスト登山で命を落としたシェルパのお墓らしい。
ここで小休止。
この下りでスペイン・チームが僕たちを追い越していく。
彼らはまだ元気のようだ。
トゥクラ(Thokla 標高4620m)を右に見てペリチェ(Pheriche)に行く道と分かれてディンボチェ方面に向かう。
ここからが長かった。尾根をいくつも越えても越えてもその先の尾根が見えるだけでいつになったら着くのやら。
既にロブチェからゆうに2時間以上かかっている。
みんな先に行ってしまったのでカミさんと僕にはサーダー(現地スタッフのリーダー)のジェッターが付いてくれている。
曇っているのでだんだん暗くなってきて心細い。
やっと遠くにタルチョ(チベット仏教の経文が書かれた色とりどりの旗)が見える。ジェッターにあれがディンボチェかと聞いたら、街はあの場所のさらに下にあるとのこと。
タルチョにだいぶ近づいたところで、キッチンボーイがホットオレンジジュースを持って出迎えてくれた。ありがたい。ちょっと一息つく。
彼はさらにジャニーとマークを迎えにジュースのポットを持って先に向かう。
彼らもだいぶ近くまではきているようだ。

タルチョを越えてちょっと行ったところからやっとキャンプ地が見えた。
まだかなり下の方だ。ヤクがうろうろしている下りの道をたどってやっとのことでキャンプ地到着。16:45。やはりロブチェから3時間近くかかった。
キムが言っていた2時間はネパーリの足でなのだろう。
 
テンジンがあったかいヌードル・スープを用意して待っていてくれた。
体が温まってほっとした。

かなり暗くなってからマークとジャニーが到着。
ジャニーもかなり疲れたのではないかと思う。

夕食は大テントで野菜入りモモ(ネパール風餃子)、フレンチフライ、ダルバートなど。

夜、雪が降ってくる。寒い。マークはここはゴラク・シェプよりだいぶ低いので暖かいと言ってたけれど…。
スープやお茶を飲みすぎたせいか、夜またトイレ通いになる。ちょっとつらい。

最初の写真はゴラク・シェプで朝カラ・パタールに出発する前の集合写真。
バックに見える白い頂はプモリ。茶色の丘がカラ・パタールだけれど頂上は奥にあるので見えないようだ。スペイン・チームとジャニーやマークは既にエベレスト・ベースキャンプに向かった後なのでここにはいない。

2枚目はカラ・パタールの登りでエベレストをバックに。
右に大きく見える山がヌプツェ。中央奥がエベレストだけれど頂上に少し雲がかかってちょっとはっきりしない。

3枚目はカラ・パタールの下りで灰色のクーンプ氷河をバックに。
後で気が付いたのだけれど、どうも僕はここでムーンフェイス、つまり顔がむくんでまんまるになっているみたい。やはり高度の影響が出ていたようだ。

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