Project "IP" - Trekking Day 14-2 Island Peak
Project "IP" - Trekking Day 14-2 Island Peak
10月23日、トレッキング14日目。

アイランド・ピークの続き。
2人の脱落者が出たため、5810mの地点から降りることになったのだが…

夜が明けてきた。
ここまで出発から4時間くらいはかかっていたのではないかと思う。
でも、あまり休憩を取っていなかったので感覚的には出発してから2時間くらいしか経っていない感じだった。
がっくりしたけれどここから下るのも危険があるので気を引き締めないと。
ジェッターの指示で下りはクランポンを着ける。
岩と雪混じりの場所なので、クランポンを着けるとむしろ歩きにくそうな感じを受けるのだが…。
スペイン・チームを先頭に下りる。
彼らとセルジ、ローゼンはどんどん先に行ってしまう。
アントワは下りは遅いし、クランポンにも慣れていないので極めてゆっくり。
すでにモチベーションを失っている僕らはアントワと一緒にゆっくり下りる。
ジェッターはしんがり。

やはり岩の上ではクランポンが滑りやすいので歩きにくい。
ちょっと下りたところでアントワが足を滑らせた。ひざを強く打ったようだ。
しばらく立ち上がれなかったので心配したが大事には至らなかったのでほっとした。
やはりクランポンに慣れていないアントワには岩場でのクランポン歩きは無理がある。
ジェッターに進言してクランポンははずすことにした。

あたりはすっかり明るいし、下りは下がよく見えるので高度感があって怖い。
登りで苦労した氷で覆われた岩のところはさらに怖かった。
ジェッターは体調が悪いらしく、下りでも吐いていた。
途中から傾斜は緩くなるが下は岩ゴロゴロので歩きにくい。
相変わらずアントワは下りが遅いが、僕らも急ぐ理由は失っているので付き合ってだらだら下る。
もう危険はないのでジェッターには先に行ってもらった。

氷河湖が見えてベースキャンプまであとわずかになったところで、マークがミルクティーを持って出迎えてくれた。
登頂できなかったことについてのお詫び、そしてこうなった顛末について話してくれる。
ジャニーは1時間に100mしか登れない状態だったので下りてもらうことにしたとのこと。
ナタリーは途中で気分が悪くなって登れなくなったとのこと。
彼女も下で泣いていたらしい。
マークにとってはジャニーはある程度予測していたと思うが、ナタリーについては想定外だったようだ。

今日はベースキャンプでランチをとってからディンボチェまで下ることになった。
マークの配慮で、ディンボチェではロッジで泊まることになった。
お詫びのしるしにということらしい。

テントでのランチは揚げたチャパティー、チーズ、サラミ、チョコレートなどランチパックと温かい飲み物。
ゆっくりしてからベースキャンプを出発。
僕らは出遅れたので、今度もアントワと一緒に最後に出発。マークが先導してくれる。
昨晩3時間ほどしか休んでいないし、寒くて熟睡はしていないので眠い。
疲れた身にはチュクンまでのアップダウンがつらかった。
チュクンでアントワが3人にドリンクをご馳走してくれた。
僕はコーラ、カミさんはコーヒーをいただいた。
感謝。
チュクンからディンボチェまでも長かった。
着いたのは日が暮れて暗くなってから。疲れた。

ロッジでの夕食はパスタ、ダルバート、フレンチフライ、温野菜など。
狭いけれど2人でツインベッドルームのひと部屋が割り当てられた。
久しぶりにゆったりとしたベッド。よく眠れた。

写真は最初が5500m付近のハイキャンプ。僕らは5040mのベースキャンプからダイレクトに頂上を目指したが、ハイキャンプを設営してここから登る人たちもいる。日本のツアーの場合はたいていハイキャンプから登るみたいだ。

2枚目は氷河湖の Imja Tsho をバックに。

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