11月3日、パスカル・ロジェ×束芋@浜離宮朝日ホール
11月3日(土)、浜離宮朝日ホールでのパスカル・ロジェ×束芋のジョイント公演に行ってきました。

演奏曲目は ドビュッシー作曲「版画」より「パゴダ」、「前奏曲集・第1巻」より「沈める寺」のほか、サティ、ラヴェル、吉松隆の作品など。

久しぶりの生のコンサートで、僕の大好きなドビュッシー、ラヴェル、サティでしたので楽しい時間を過ごすことができました。

パスカル・ロジェはCDで聴いたことはありますが、生は初めて。
今回の演奏は普通に(?)よかったです。
CDでの印象通りということでしょうか。
僕のリファレンスはドビュッシー「前奏曲集」はツィマーマン、月の光はウゴルスキー、サティは高橋アキ。
ツィマーマン、ウゴルスキーはpppを神がかり的にきれいに弾く人たちなので比較するのはちょっとかわいそう。
サティ、ジムノペティの僕の好みのテンポは高橋アキのゆっくりさなので、パスカル・ロジェのは僕にとってはちょっと早すぎる。
でも、Steinway&SonsのType D(コンサート・グランド)のピアノの音はきれいでしたし、ホールの音響もよかったので楽しむことができました。

今回の僕とカミさんの席は最前列のかなり右寄り。
最前列で聴くのは初めてでしたが、チケットを手配したのが遅かったので前よりの席ではこのくらいしか空いてなかったのです。
この席ではピアノの音がうるさいかとも思ったのですが、音量はちょうどよかった。ということは後方の席では少々音量不足になっていたかもしれません。
束芋さんの映像パフォーマンス用に舞台後方には巨大なスクリーンが張られていたので、そのためにピアノの響きはやや殺されていたのかも。

映像は…申し訳ないけれど僕には映像は不要のような…。
映像はかえってサウンドがもたらすイマジネーションにリミッターをかけてしまうような気がします。この手の音楽は僕は目をつぶって聴くのが好きだし…(笑)
初めから特に期待はしてなかったけれど…やっぱり。

休憩なし、アンコールなしの70分くらいのコンサートでしたが、久しぶりの生はよかったです。カミさんの誕生日(1日ずれていますが)のイベントとしてもよかったと思っています。

写真は今回の僕の席からステージを撮ったもの。かなり右寄りです。

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