恋人よ

2013年1月27日 エッセイ
恋人よ
ウチのオーディオ機器の中ではレコード・プレーヤは既に主流を外れています。

ターンテーブルはそれでも2台あります。
ビクターのTT-81とヤマハのGT-2000。
カートリッジはビクターMC-1なのですが、GT-2000に装着されています。
ヘッド・アンプはトリオ(現JVC・ケンウッド)のKHA-50。
イコライザは僕が昔自分で設計したパワーMOS FET出力のプリアンプのものを使用中。

最近、LPを僕が録音に使っているデジタル録音機材で96KHz/24bitのサンプリングでデジタル化する機会があったのをきっかけにこれらの録音機材を使ってアナログ・プレーヤの音の差を聴き比べる試みを始めています。
プレーヤを一堂に集めて比較するのは難しいけれど、オーディオ愛好家の皆さんのお宅でデジタル録音してしまえば、比較は簡単。しかも、アナログ系(プレーヤとイコライザー・アンプ)以外は全く同じ条件での比較ができるので差がわかりやすい。
レコード・プレーヤーでどのくらい音が違うんだろうか?
何十万円もするカートリッジもあるけれどその音の違いは?
最近の超高級プレーヤの主流であるベルトドライブは本当にダイレクトドライブタイプより音がいいのか?
などなどちょっと気になることがあるので…
この企画は現在進行中なのですが、それはまたの機会に…

で、前置きが異常に長くなりましたが今日の話題は僕がその比較に使用しているアナログ・レコード。
五輪真弓の「恋人よ」。
録音の質自体はそれほどでもないのかもしれませんが、この曲のイントロ、間奏やエンディングに出てくるピアノが好きです。
極めてシンプルなフレーズなのですがやけに気になるのです。
一説には故羽田健太郎さんが弾いていたのだとか。真相はよくわからないのですが…

このピアノの打鍵がちょっと変わっていて、ピアノのハンマーが弦を2度打ちしているのです。
ピアノに詳しいカミさんによるとグランドピアノの場合はそのハンマー・アクションの構造を利用するとタッチの加減でそんなことができるらしいのですが、実際にやろうとするとかなり難しそうです。
ピアニストは明らかに意図してこの2度たたきをしているのだと思いますが、他にこんなテクニックを使って演奏している例を知りません。
どんなタッチでこの音を作ったのか…謎です。

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